50代からの婚活

また一つ歳を重ねてしまった。
50歳までに絶対彼氏作るぞ!と強い決意だけはあったものの気付けばもう52歳。いまだに一人の私。こんなはずではなかったのに…
かといって恋愛を諦めてしまった訳ではないし、何も行動を起こしていない訳でもない。一応婚活らしきものはやっている。そう、マッチングアプリというものだ。マッチングアプリをした事がない方のために説明すると、アプリに登録し自身の写真やプロフィールを載せ、気に入ってもらえたら相手からイイねがもらえる。イイねをもらった相手のプロフィールを確認し、自分も気に入ってイイねを押すとマッチング成立となる。そこから個別にメッセージのやり取りをする事が出来るようになり、段階を踏んで、写真の交換やラインの交換も出来るようになるというアプリだ。婚活パーティやお見合いみたいに、美容室に行き、洋服を新調し、メイクに気合を入れ、ドキドキしながら現場に向かわなくても、家で髪の毛ボサボサ、体ゴロゴロ、携帯片手に活動出来るのだ。しかも無料で(有料のものもあるが)なんて便利な世の中になったのだろう。

でもお手軽なぶん欠点もある。相手に飽きられたらすぐ連絡が来なくなるし、自分以上に気に入った人が出来るとすぐ乗り換えられてしまい終了となる。まるでフォークダンスのようだ。次から次に接する相手が変わり、もう前に踊っていた相手の事など覚えちゃいない。だからマッチングしてメールのやり取りをしても、そこから続けて行けるかどうかが一番難しいポイントになる。この人がダメならまた次の人がいるのだから執着する必要がないのだ。だからメールを続けて、会うまでたどり付けるかどうかは1、2割位の確率である。つまり10人とマッチングしても会うまでこぎつけられるのは1人か2人位しかいない。これはあくまでも私の確率であるが…
まだまだ初心者気分でいたいし、アプリ内でこなれ感を出すと引かれそうなので初心者を装ってもいるが、マッチングアプリ歴も気づけば5年。もうじゅうぶん玄人の域に達しているようだ。もっと違う分野で玄人になりたかったが仕方がない。アプリを卒業も出来ていないのだから恋愛玄人ではまったくない私だが、アプリを通じてメールしたり、時にはお会いしたりして得た経験をつづっていきたいと思う。

こう言うと語弊がありそうだが、最初のプロフィールは相手をおびき寄せる餌である。プロフィールを入力して相手からのイイねを待つ。この間、いつも私は釣り竿を持って魚を待つ釣り人か、食虫植物のウツボカズラになった気分になる。いかに美味しそうな見た目と匂いで相手を引き寄せられるかがポイントになる。万が一知ってる人に見られたら恥ずかしいという気持ちは常にあるが、自分のプロフィール写真はなるべく載せた方がいいし、自分が選ぶ時も載せてる人を選んだ方がいいと思う。仕事の関係上載せられないなどとコメントしている人もいるが、こちらも職場や知人に見られるリスクを背負って載せているのだ。さんざんメールのやり取りした後で、まったく好みではなかったという、時間の無駄をなくすためにも載せるべきだ。そう、中高年にはあとがないのだ。悠長に無駄なメールのやり取りに時間を費やしている暇はないのだ。プロフィール写真が高級時計や外車という人物も避けた方がいい。私の偏見になるが、財産をみせびらかしたい奴にロクな人間はいない。それらを見せられていったいどうすれば良いのだ。車や時計を好きになれとでもいうのか。そしてプロフィール写真で帽子をかぶっている人の9割はハゲていると私はにらんでいる。もちろん髪がなくても全く気にならない人は気にする必要はないが。プロフィールの文章も大事だ。自分がどんな人間かはいっさい触れず、1、2行の文章で「よろしくね~」など軽々しいのは遊び半分か結婚している可能性もあるので気を付けたい。周りがほっとかないでしょ?というくらいのイケメンで年収1000万という人も「さくら」の可能性が高く、最初から疑いの目で見た方がいい。イケメン、高身長、高収入を条件にあげていた20代の青い私はもういない。

今の私が相手に求める条件はただ2つ。「距離」「優しさ」これだけである。妥協に妥協を重ね無駄をいっさい省くとここまでシンプルになる。距離は重要だ。車で2時間の距離の相手とは、最初は良くてもいずれ費やす時間とお金に負担を感じるようになる。お互いの親の高齢化を考えるとむやみに引っ越しも出来ない。「優しさ」は、性格でどれか一つ選ぶとしたら?という問いに、消去法で残った唯一の答えが「優しさ」であった。追い詰められたものにしか出せない究極の返答といえる。そしてめでたくマッチングまでいったあとは、この次のやり取り編でお話していきたいと思う。

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