50代からの婚活(やり取り編)

 マッチングアプリに登録し、プロフィールを載せ、めでたく気になるお相手とマッチングが成立する。メッセージのやり取りが出来るようになっても油断は禁物だ。お互いの見た目や条件に興味がある程度で、どんな相手なのかまだ手探り状態。もちろん恋愛感情など持ち合わせていないため、返信が面倒だと感じた時点で途切れてしまう可能性がある。私も過去に、スクロールしなければ読み切れないほどの長文メールの人や、会話のキャッチボールをせず、連投でメッセージを送ってくる人などがいて、返信が苦痛になり続かなかった。他にもメールのクセが強すぎて、スクショして保存し、別の人にこんなやばい人がいたよ!としばらく話題の種にしていた事もある。メッセージの内容は抜粋すると「死ぬまで夫婦の営みを大切にしたい。僕はあなたを15分に10回は気持ちよくさせられる」というようなパンチの利いた内容だった。一言二言挨拶を交わした程度の間柄でこの発言⁈この相手は、人との距離の縮め方の感覚のネジが狂ってしまったのか。真面目に言ってるのであれば、自己アピールというより事故アピールである。また別の人は、はじめましてのあいさつもなく、もっと顔のアップの画像を送れと言われたので送ると「好みじゃないです。ごめんなさい」と、超ストレートからのストライクバッターアウトになった事もある。誰でも気軽に出来る婚活であるから様々な人がいるのだ。

サイト内で何万人といる中、お互い良いなという思いが一致したのなら、この機会を大切にしたいものだ。そのためには、相手のメールの頻度に歩調を合わせ、返信に時間を置きすぎることなく、相手の負担にならない長さのメッセージを送る事。そして相手の趣味の話題に触れるなど、飽きさせない話題作りも大事だ。体はソファでダラダラしていていても脳は相手を攻略しようとフル回転だ。その労力を仕事にいかせと自分に言いたいが、婚活に使っている。中高年の婚活は若者より上手くいく確率が低くなるため、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式で、なるべく多くの人とやり取りをした方がいい。マッチングしても1週間後まで続く人はほんの一握りだからだ。


やり取りが順調に続いたら、次に顔合わせである。このタイミングも大切で、あまり早すぎるのも相手を知らなさ過ぎて危険だし、遅すぎても熱が冷めたり飽きてしまう可能性がある。マッチング後、1週間から2週間くらいで会うのがベストなタイミングだと思う。会う日程まで決定したにもかからわず途切れた人もいた。いつ相手が私よりあっちがいいやと、ヤドカリの家探しのように乗り移るか分からない。相手に確実に会う日までは、下手な鉄砲方式で、なるべくたくさんの人とのメッセージ交換を続けていた方が良いと思う。

現在私は2人とメッセージのやり取りをしている。7日前までは4人だったがすでに半分になってしまった。一人は私と同じ52歳でバツイチ。ラインの文章からも、優しそうな印象で同じ趣味もあり、メールの頻度の相性も会う。ただ距離が車で3時間という場所で、前回お相手の条件にあげた「距離が近い」にすでにあてはまっていない。「会う会う未遂」で終わってしまう確率が高い。もう一人は41歳でバツイチ。10歳以上も年下になるが、場所は車で40分とまあまあの距離だ。この人とは電話で会話済で気さくで明るい人だった。ただ一つ気になる事がある。アプリのプロフィール内で、今まで買った奮発した買い物は「家」とあったが、電話での話の内容では、家はすでに別れた元嫁に譲っており今は実家暮らし。持ち家のローンの返済が残っていたため、退職金をもらうために20年務めた会社をやめ、乗っていたハイエースを売りローンの返済にあてたとの事だった。今は勤め始めたばかりの会社に親の車を借りて通勤していると。「だって一人なのに家は必要ないでしょ?」と至ってあっけらかんと本人は語っていたが、何をやらかしたのか…という疑問がある。そして子供の頃から、はずればかりを引いてしまうクジ運のなさをふと思い出す私であった。とはいえ相手の財産を充てにしているわけではないし、その彼とは近々会う事にはなりそうである。

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